トリガーハッピーが配信する すでに私たちは地獄のまっただ中でした。 #1

トリガーハッピーが配信する すでに私たちは地獄のまっただ中でした。 #1

トリガーハッピーが配信する すでに私たちは地獄のまっただ中でした。 #1

再公開しました。上のリンクから動画をYouTubeにて視聴できます。
再生時間は90分弱。FFⅡに続き、配信からおよそ2年半越しの記事作成です。
再公開された動画には年齢による視聴制限を設けていませんが、
グロテスクな描写や下ネタが多数含まれているゲームとなっていますので、
視聴の際はくれぐれもご注意下さい……!

ゲームについての紹介

すでに私たちは地獄のまっただ中でした。

2016年の9月30日、私が配信シリーズ第4弾としてプレイしたのが、
この「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」でした。
2011年の12月にRPGツクール2000で製作されたフリーRPGであり、
2chのマスコットキャラクターとしても有名なAA(アスキーアート)、
モナーに似たキャラクターが多数登場するモナーRPGです。

ここまでだと割と取っつきやすい印象を持つ方も多いかと思いますが、
その内容はグロテスクな表現や下ネタのオンパレード
口を開けば罵詈雑言や下ネタを吐き散らすモブキャラが序盤から多数登場し、
敵キャラも皮膚がただれたような姿のものや、内臓が露出している敵など
グロテスクな見た目だったり、言い知れない不気味さを醸し出す敵も存在します。
まともな人物が理不尽な目に遭い、時には命を落とす展開も少なくなく、
とにかく至るところが荒んでます。荒みきってます。
そんな世界がこの物語の舞台。
言ってしまうと、かなり人を選ぶゲームだと思います……。

が、そんな本作のテーマは「愛」と言えるでしょう。
作者のローゼンクロイツ氏いわく、このゲームのジャンルは
「クソとゲロと愛に満ちた魂のRPG」とされています。
一言に「愛」と言っても色々な形の愛があり、
荒んだ世界で人々はどのような愛を見つけていくのか、
育んだ愛がどのような結末を迎えるのか……。
そこに私は惹き込まれたため、このゲームを配信で紹介しつつプレイする事にしました。
先述の通り、配信時体はこの記事を書いている今から2年以上前でしたが、
当時はこうしてブログにまとめ記事を作っていなかったので
せっかくだからYouTubeに再公開したこの機会に作成しておこうと思い
現在に至っております。

 

配信でプレイした内容など

第一章「腐ったヒナの産声と情愛」

すでに私たちは地獄のまっただ中でした。

【あらすじ】
貴族の生まれであるマルクトという青年は、生まれながらにして美しい容姿を持っていた。
しかし彼が幼い頃、たった1人の肉親である父親のイェソドが行方をくらまし、
彼が背負った莫大な借金を押し付けられてしまう。
マルクトは借金を返すため、その美貌を男娼としての商売に利用し、
毎晩のようにその体を醜い成金どもに弄ばれていた。
自分を淫売の道に落とした父、欲情し辱める成金ども、不条理な世界を呪いながら……。

ある時、マルクトの父に出資していた富豪のローゼンクロイツ卿
マルクトを男娼として指名してきた。
使いの者に詰られながらもマルクトはローゼンクロイツ卿の館へと向かうが、
薬によって昏睡させられ、別館の牢獄に監禁されてしまう。
ローゼンクロイツ卿は何者かの指示でマルクトを監禁していたらしく、
それに気付いたローゼンクロイツ卿の息子・フェイ
単身監獄塔へと乗り込んでマルクトを救い出した。
フェイは少し遠い場所に彼をかくまえる場所があると言い、
そこでほとぼりが冷めるのを待つ事を提案し、マルクトと共に脱出を始めた。

監獄塔を抜け、もう少しで脱出できるかと思ったその時、
ローゼンクロイツ卿の護衛役であるクロイツガード達が立ちはだかる。
リーダーのゴルラオを筆頭とするその集団は、フェイが同性愛者である事を暴露し
マルクトを救い出したのも下心があったからだろうと罵倒しつつ
巨大な魔物ゲバゴンをけしかけて2人を始末しようとしてきた。
苦戦しながらもどうにか魔物を倒したマルクト達は、
監獄塔の橋から海へと飛び込み、その場を脱出するのだった。

開始直後からなかなかにキツい展開を迎えつつ、
まずは主人公マルクト1人でローゼンクロイツ卿のもとへ向かうことに。
町の人も言っていますが、このゲームは全体的に物価が高めにも拘らず
敵を倒してもお金を手に入れる事ができません。
お金は落ちているものを拾うか、物を売るなどして換金する必要があります。
幸い、マルクトは初めから回復魔法を使えるうえに
セーブクリスタルを調べる事で全回復できるため、難易度は低め。
装備品やアイテムも行く先々で宝箱から入手できるものが多く、
むしろそちらの方が攻略の上では役に立ってくれるでしょう。

途中で仲間になるフェイは、魔法は得意ではない代わりに
強靭な体を活かした戦い方を得意とするパワーファイター。
そんな彼も容姿端麗なマルクトに恋心(同性愛)を抱いているようで……。
MPは少なめですが、彼も回復魔法を扱う事ができるので
マルクトが攻撃魔法を習得したら回復はフェイに任せると良さげです。

 

第二章「そして嘆きの旅は始まった」

すでに私たちは地獄のまっただ中でした。 第二章

【あらすじ】
クロイツガードから逃れるべく海に飛び込んだマルクトとフェイ。
しかし2人は溺れてしまい、このまま死んでしまうのかと思っていると
神秘的な雰囲気の女性が現れ、2人を助け出した。
ペニシアと名乗るその女性は事の顛末を知っていたらしく、
2人の逃避行を手助けする事を申し出る。
フェイは2人きりでいられなくなった事に動揺しながらも、
マルクトの安全の為にペニシアを仲間に加え、
北にあるフェイの知人の元を目指す事にした。

3人はワズラオ集落を抜けて更に北へと向かうが、
北の街道にはどういう訳かクロイツガード達が先回りしていた。
このまま進めば見つかってしまうと考えた一行はワズラオ集落へと戻り、
北への抜け道となっている弱者の洞窟の見張りに声をかける。
見張りの男は、本来ここは青年会のメンバーしか通れないと答えるが、
美青年のマルクトを一瞥し、青年会を仕切っているマーガレットに会って
「交渉」してくる事を提案してきた。
拒否すればクロイツガード達に告げ口するような事を仄めかされ、
仕方なくマルクトはマーガレットに会いに行く事とする。

一方その頃、集落北の街道にいたゴルラオ達クロイツガードは
未だ姿を現さないマルクト達を捜し続けていた。
そこへゴルラオに淑やかな女性の声が語りかけ、
マルクト達がマーガレット宮殿にいる事を伝える。
さらに女性の声は「ヘルプも付ける」とゴルラオに告げ、
ゴルラオは何の事だか理解できなかったものの、仲間を連れて宮殿へ向かった。

宮殿ではマルクトが醜い富豪・マーガレットに抱かれようとしていたが、
そこへ黒ガネの怪物が飛び込み、マーガレットを一瞬で惨殺する。
異変に気付いたフェイとペニシアがマルクトのもとに駆け付けると、
黒ガネの怪物カティクル・ナリエはおぞましい表情へと変貌し
マルクト達に襲い掛かってきた。
まともに戦ってもマーガレットの様に挽き肉にされるだけだと考え、
3人はその場から逃げ出し、宮殿内にいた人々の死体の間を縫うように進んで
裏口からの脱出を目指す。
ところが怪物が先回りして出口を塞ぎ、万事休すかと思ったその時
マルクトの身体が光を帯び始め、それを見た怪物は逃げていくのだった。

二章からは魔法を得意とするペニシアが仲間になります。
戦闘でも全体攻撃魔法を使える頼れる味方ですが、
力や体力は弱いので、加入直後はザコ敵にもやられてしまいがち。
新しい装備を拾ったら前衛のフェイやマルクトに装備させ、
お下がりをペニシアに渡していくのが良さそうでした。

ストーリーを進めるだけなら集落や街道のイベントを見るだけでOKですが、
集落の南・嘆きの海から行ける海底魔城にはお金がたくさん落ちており、
そこそこ強い装備品も手に入るため、先に立ち寄っておきました。
ザコ敵はペニシアが使える電撃の魔法に弱いので
基本的にはそれを中心に攻めていけば楽に突破できます。
ボス戦はありませんが、最奥部には封印によって入れない小部屋があり
そちらに入れるのはもう少しゲームが進行してからなので、
忘れないようにしておきたいところです……。

 

第三章「哀れな羽虫が邂逅する涙」

すでに私たちは地獄のまっただ中でした。 第三章

【あらすじ】
マルクトの謎の力によって一行は難を逃れたが、マルクトはその後気を失ってしまう。
その最中、ペニシアは人知れず淑やかな女性の声と会話していた。
ペニシアがヴァナギアと呼ぶその声の主は、
この星「アスキニア」に住むニンゲンを利用して何かを為そうとしていたらしい。
黒ガネの怪物を生んだのもヴァナギアの仕業であり、これもニンゲンを想っての策らしいが
ペニシアは彼女とは違った方法でニンゲンを、そしてマルクト達を救おうとしているようで
ヴァナギアとの会話を終え、マルクト達のそばへと戻るのだった。

マルクトが意識を取り戻すと、そこは小さな診療所の個室だった。
フェイはこの診療所を開いているジムナスターに会せようと考えていたようで、
マルクトは彼から自分の身に何が起こっていたのかを尋ねる。
するとジムナスターは、マルクトが世界各地で蔓延している幻覚を伴う奇病、
カティクル病にかかっている事を告げるのだった。
この病気にかかった者は風景や人物が別の姿に見えるようになってしまい、
病気が進行すると黒ガネの怪物に変貌してしまうという。
ワズラオ集落にも意思の疎通ができない程に狂ってしまった罹患者が多数おり、
それを見ていたフェイは、カティクル病からマルクトを救う手段を尋ねた。

ジムナスターによれば、カティクル病は一種の精神病とも見られており
原因となっている心障を取り除く事で治療できるという考えもあるという。
その為には世界に3つ存在するアトラクタ・ポイントと呼ばれる場所へ向かい
その地のパワーで精神を浄化すれば治る可能性があるとの事だった。
確実な治療法ではないが、それでカティクル病から回復した例もあるらしく、
医者として試してみる事をマルクトに薦めるジムナスター。
フェイとマルクトはアトラクタ・ポイント巡礼のための旅に出る事を決意し、
ペニシアもまた彼らに協力すべく、ともに診療所を後にするのだった。

このゲームは全六章からなるストーリーとなっていますが、
この第三章がストーリー中最も長く、かつRPGらしい部分です。
三章での目的は、マルクトのカティクル病を治すために
世界に3つ存在するアトラクタ・ポイントに向かうこと。
攻略順は自由ではありますが、それぞれ敵の強さが異なるため
基本的には敵が弱い場所から攻略していく事になります。

今回の配信ではそこまで攻略は進めず、
ジムナスター診療所の近くにあるダンジョンやフィールドを探索して
アイテムや装備品、お金を集めたところで終わりました。
セキヤミ市場では超高額な装備品も売られており、
これを買えたらラスボス戦も物凄く楽になるのですが……。

 

おまけ:「地獄」の導入とか

「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」はこちらからDLできます。

プレイする際にはRPGツクール2000のRTP(ランタイムパッケージ)が必要なのですが、
DLしたゲームのフォルダ内には入っていないため、別途RTPを入手し
ゲームフォルダ内に移して起動しなければなりません。
RPGツクール2000のRTPはこちらでDL可能です。
https://tkool.jp/support/download/rpg2000/rtp

 

RTP

RTPはこんな感じで放り込んでおき、ゲームを遊ぶ際はこのRPG_RTから起動すればOK。
初期状態は全画面表示なので他のアプリケーションを操作しながら遊ぶ事はできませんが、
このRPG_RTのショートカットを作成&同じフォルダに入れておき、
プロパティを開いてからリンク先の最後に “Dummy Dummy Window”と付け足して
ショートカットからゲームを起動すると、ウィンドウモード(小窓)で遊べます。

 

dummy

こんな感じで入力すればOK。
生配信で他の画面を同時に出しつつ遊びたい時などで役に立ちそうですね。
もしかしたら他に効率が良かったりPCの負担が少ないような方法もあるかもしれませんが、
一応、私が配信する時はこのような手順を踏んだ上でプレイしている、という事で
参考にして頂けたらと思います。