トリガーハッピーが配信する すでに私たちは地獄のまっただ中でした。 #3(最終回)

トリガーハッピーが配信する すでに私たちは地獄のまっただ中でした。 #3(最終回)

トリガーハッピーが配信する すでに私たちは地獄のまっただ中でした。 #3(最終回)

再公開しました。上のリンクから動画をYouTubeにて視聴できます。
再生時間は90分強。これにて完結です。
再公開された動画には年齢による視聴制限を設けていませんが、
グロテスクな描写や下ネタが多数含まれているゲームとなっていますので、
視聴の際はくれぐれもご注意下さい……!

配信ではプレイした内容など

第四章「優しきグレイヴ・ヤード」

すでに私たちは地獄のまっただ中でした。-第四章

【あらすじ】
3つのアトラクタ・ポイントでエネルギーを得たマルクトは、
フェイやペニシアと共にジムナスター診療所へ戻り、
ジムナスターに再度診てもらうことにした。
しかしジムナスターが呪文を唱えると、マルクトの身体が輝き始め
カティクル病末期患者の様に黒く変貌し始める。
驚いたフェイがどういう事なのかとジムナスターに尋ねると、
カティクル病が精神病だというのは嘘であり、実際はニンゲンの進化の過程で
マルクトは進化したニンゲンの王となる存在なのだと明かした。
アトラクタ・ポイントの巡礼はマルクトの潜在能力を引き出すためのものだという。
信頼していた人物に騙されたと知って愕然とするフェイ。
そこへヴァナギアが現れ、彼女の計画がマルクトを新人類・カティクルの王にし、
滅びゆくこの星全ての人類を率いて外宇宙へと逃がすことで
ニンゲンという種を滅亡させず、生き続けていけるようにする事だと話した。
しかしペニシアはマルクトの意志を尊重するべきだとし、
カティクルに変わりゆくマルクトに力を送り込み、彼の心に直接語りかけるのだった。

マルクトの心の世界に入り込んだペニシアは、
マルクトと2人で彼自身の記憶を辿りながら、心の解法を求めて奥を目指す。
そこで見たものは、かつてマルクトの父・イェソドがヴァナギアに唆され
幼いマルクトをカティクルの王とするべく惨い儀式を行った時の記憶だった。
滅びゆく星からニンゲンを救うため、とイェソドはヴァナギアに協力し
常軌を逸した虐待とも言える儀式を次々とマルクトに行っていく。
儀式によってマルクトは王の資質を芽吹かせていたのだが、
ある時イェソドは、マルクトから「表情」が完全に消え失せている事に気付いた。

この星が滅びゆくのは、ニンゲン他者を慈しむ純粋な「愛」が失われた事によって
そこから生まれるエネルギーも得られなくなった事に起因する。
イェソド自身もそれを知っており、荒んだこの世界を救おうと志していたのに
あろう事か自分が息子のマルクトに対して、愛を亡くすような行為を繰り返していたのだ。
その結果マルクトからは憎悪され、計画の為に莫大な借金も背負う事となり
自分の信念は、自分の続けてきた事は全くもって無駄だったという現実を突きつけられる。
全てを失ったイェソドは、自殺するほどの勇気も無いために
自身の記憶を魔法で封じ込めてマルクトを残し、失踪したのだった。

マルクトはヴァナギアの計画や、協力者のイェソド、ジムナスターの考えも知らぬまま
今まさにカティクルの王へと仕立て上げられようとしていた。
ペニシアはマルクト自身の意思を聞かぬまま、彼の存在を捻じ曲げられるのが許せず、
心に直接語りかけてマルクトを導いてきたのだ。
ペニシアの懸命な呼びかけで自分を取り戻したマルクトは元の姿に戻り、
診療所の地下で意識を取り戻す。
ペニシアがマルクトの意思を確かめ、その上でヴァナギアに賛同するというのなら
これ以上口出しはしないと告げると、
ヴァナギアはグレート・アトラクタで待つと言い、姿を消した。
フェイが改めてジムナスターに何故ヴァナギアに協力したのかを問うと、
ジムナスターは自分が正しいと思った事をしたまでだ、とフェイに告げ、
この荒みきった世界で自分の正しいと思った生き様を叩きつけろと激励の言葉を贈ると
地下に広がる奈落の底へと身を投げるのだった。

 

第四章はマルクトとペニシアの2人だけで進んでいく事に。
敵との戦闘もありますが、一度に多数出現する事は無く
ここまでストーリーを進めてこれたのであればそれほど苦戦はしないはずです。
傷付いてもセーブクリスタルで回復ができるので、地道にLv上げも可能。
その分フェイとのLv差が開いてしまうかもしれませんが……。

マップ自体は普通に奥へ奥へと進んでいくだけでOKですが、
途中で宝箱も回収できるので、できるだけ拾いながら進むようにしました。
貴重な回復アイテムに加えて装備品も手に入りますし、
この章が終わると二度とこのマップに戻って来れなくなるため
取りこぼしには気を付けたいところです。
回収しないと物凄く苦労するほどの強力な装備品がある訳ではないものの、
こういう二度と回収できないアイテムを取り忘れるの、結構凹みますしね……。

 

第五章「真相と選択のハルモニア」

すでに私たちは地獄のまっただ中でした。-第五章

【あらすじ】
ペニシアは改めて、マルクトとフェイにこの世界の真実を語った。
そしてペニシアとヴァナギアは、この星の生命から生まれる幸福エントロピーを
星と宇宙の創造主に循環させる役割を担う「煌天使」という存在だと明かす。
ヴァナギアは滅亡寸前の星からニンゲンを外宇宙に逃がすため
星の再生を諦めてニンゲンという種を存続させようとしているが、
ペニシアはマルクトやフェイから、幸福エントロピーの元となる「愛」を見出し
ニンゲンを別の生命体であるカティクルに変貌させず、
荒んだ世界でも利他の感情を持つ彼らに星の再生を賭けたいと考えていた。
いずれにしてもペニシアとヴァナギア、どちらの考えを受け入れるかは
王の資質を秘めたマルクトの選択に委ねられている。
マルクトはヴァナギアが待つグレート・アトラクタで答えを出すべく、
フェイやペニシアと共に約束の地へと向かった。

星の中枢、グレート・アトラクタを進むマルクトとフェイは
ペニシアやヴァナギアからこの星と宇宙の真実を伝えられてゆく。
2人の煌天使は意見こそぶつかり合っているものの、
「ニンゲンを救いたい」という根柢の部分は同じだった。
ヴァナギアと共に全人類をカティクルへと進化させて確実に生き延びるか、
ペニシアと共にニンゲンの姿のまま愛を育み星の再生に賭けるか、
グレート・アトラクタの最深部で、マルクトは決断を迫られる。

 

第五章に入る事で、テレポーターでの行き先にグレート・アトラクタが追加され
いつでもラストダンジョンへ移動できるようになります。
が、その前に寄り道をしておこうと思い
海底神殿でまだ回収していなかったお金を拾ってから
セキヤミ市場で最強の武器・ティルヴィングを買っておきました。
このティルヴィング、2回攻撃が可能な上にINT(魔力や魔法防御)が大幅に上がるため
誰に持たせても凄まじい戦闘力を発揮できるようになります。
しかしこのティルヴィングの値段は1つ50000G
ここまでお金を頑張って溜めてきたプレイヤーへのご褒美、といった感じでしょうか。
買おうと思えば人数分買えるとはいえ、50000G貯めるのはホントに大変ですし……。

グレート・アトラクタの果てでは最後の選択として
ペニシアとヴァナギア、どちらの考えを受け入れるか選ばなければなりません。
当然ストーリー的にはペニシアを選ぶべきですが、
ここでヴァナギアを選ぶと本当に全員カティクル化してバッドエンドとなります。
カティクルになってもマルクトを信じてついて行こうとするフェイの言葉が泣ける。

 

最終章「魂のアンサー」

すでに私たちは地獄のまっただ中でした。-ヴァナギア

【あらすじ】
星と全人類の未来の選択を迫られたマルクトは、
ペニシアにニンゲンの王としての力を受け継がせ、星の再生を賭ける道を選ぶ。
しかしヴァナギアはこれを認めず、無理やりマルクトから力を奪うと
カティクル病のニンゲン達を次々と進化させ、外宇宙へと旅立とうとするのだった。
このままでは全人類がカティクルに化してしまうと考えた一行は、
ペニシアの力で生み出された道を通り、ヴァナギアの元へと向かう。

カティクルと化した黒ガネの怪物たちを倒し、ヴァナギアに追いついた3人は
ニンゲンの王の力を解放したヴァナギアと最後の戦いに臨む。
強大な力を持つヴァナギアを前にマルクト達は何度も傷つき倒れかけるが、
死闘の末、ついにヴァナギアを破るのだった。
ペニシアはヴァナギアが得ていたニンゲンの王の力を吸収すると、
ここまでペニシアを信じて星の再生の為に戦ったマルクトとフェイに感謝し、
その身を星に捧げて永い眠りにつく。
フェイ達も星の再生の為に最善を尽くすと約束し、ペニシアと別れるのだった。

眠りにつき始めたペニシアに、息絶えていなかったヴァナギアが語りかけた。
自分の身を捧げてまで星を蘇らせようとする姉の姿に呆れつつも、
意見が食い違いながら同じ目的の為に戦うのはニンゲンも煌天使も同じだと気付き、
ペニシアが遠い未来に目覚める事を夢見ながら、しばしの別れを告げる。

滅びの運命に瀕していた星・アスキニアは
緩やかに青く美しい姿を取り戻しつつあった。

 

物語は最終章へと移り、ニンゲンの王の力を奪ったヴァナギアと
最後の闘いが始まる――!
という展開を迎える訳ですが、ここまで来ても寄り道の為に戻れたりします。
テレポーターを使えば、ヴァナギアのいる場所へと続くエンドロードに移動できるので
一旦外に出てもすぐに戻ってくる事のできる親切設計ぶり。
設定的にはのんびり歩き回ってる場合でもないのですが……。

配信では一度地上に戻り、エデン神殿の最奥部で金獅子の剣を手に入れ
その次にトラソル墓標にてウィッチマスターを倒し、
最強の杖である水晶ドクロの杖を入手しました。
これらの武器も総合的にはティルヴィングに負けてしまう訳ですが、
せっかくなので紹介も兼ねて回収しています。

その後、改めてエンドロードへと向かい
黒ガネのカティクル達を倒してヴァナギアとの最終決戦へ。
最強の武器を携え、かつ戦闘開始から諸々のバフ技を重ね掛けすることで
十分すぎるレベルの戦闘力を発揮できたので、
そこまで苦戦する事なく攻めていけました。
途中でカティクルビットを2つ召喚しますが、それらを倒すと
再召喚のために弱体化するので、そこを一気に攻めればHPも削りやすいようです。

 

完走した感想

すでに私たちは地獄のまっただ中でした。

このゲームの配信をやったのは、まだ自分がゲームの生配信を始めて
2ヶ月ほどしか経っていない頃でした。
この時には既に、当時利用していたFRESH!を含め
様々な動画投稿サイトなどでゲームの実況動画が多数観られる状態であり、
有名タイトルをやるよりは知名度がそれほど高くなく、
でも魅力的な内容のゲームをやった方が注目されるだろう、と考えていました。
そんな時に出会ったのがこの「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」です。

何度も繰り返している通り、ゲーム中では一般のゲームではNGとされているような
下ネタだったりグロ描写が次々飛び出してくる訳ですが、
それでもしっかりとこのゲームのテーマである「愛」とは何かを考えさせられ
今でも深く印象に残っています。
美しいものの象徴として語られることの多い「愛」ですが、
それは時には独善的で、他者を傷つける結果しか生まないものも少なくありません。
ヴァナギアが人類をカティクルに変貌させようとしたのも
ニンゲンという種を愛していたからこその行動だった訳ですし、
イェソドが過酷な儀式を息子のマルクトに行い続けたのも
世界中の人々への愛と、世界を救う使命感があったからと言えます。
一般的なニンゲンの視点からすれば愛とは言い難い歪んだ狂気にしか見えないものも
本人にとっては立派な愛だと思い込んでいるものなのでしょう。
自分の考えている「愛」が本当に正しいものなのか、相手を幸せにするものなのか、
このゲームをきっかけにもう一度考え直したくなりました。

人を選ぶような表現の多いゲームでしたが、出会えて良かった作品だと思っています。
このゲームを制作・公開したローゼンクロイツ様、
配信中にコメントで感想を伝えて下さった視聴者の皆さま、
本当にありがとうございました。

 

それではまた。