HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~の感想とか(ストーリー&キャラ編)

HOUSE OF THE DEAD ~SCARLET DAWN~の感想とか(ストーリー&キャラ編)

ハウスオブザデッド・スカーレットドーンの稼働開始から1ヶ月が経ちましたが
未だにスコアタ勢も初見さんも楽しめているようで
自分がゲームの開発に関わった訳でもないのに嬉しくなってしまいます。
どうもLUIです。

以前、本作を初めてプレイした後でシステム周りの感想記事を投稿しましたが、
ストーリー部分はまだ稼働開始からそんなに経ってないし……という事で
ほとんど触れないでおきました。
が、そろそろそちらの話をしても良い頃かなと思いましたので、
HODScDのストーリー部分やキャラについて思ったところなどを書き連ねていきます。
当然ながらネタバレばかりであり、画像も多めとなっていますのでご注意下さい!

今回のストーリーについて

ストーリーのあらすじ

ハウスオブザデッド ケイトとライアン

まず、HODScDの公式サイトからの引用ですが……

20XX/12/6
夕暮れに夜の帳が下りてくる頃、
ある館に2人のエージェントが潜入した。

彼らの名前は「ケイト・グリーン」と「ライアン・テイラー」。
ホールで執り行われているパーティに紛れ込み、
情報を集める2人であったが、これといった収穫もなく、
ただ時間が過ぎていくだけであった。

収穫なしで調査が終わるのではと思ったとき
凄まじい音と地響きが鳴り響く。

――逃げるパーティ客…おびただしい数の異形の者たち

艶やかなパーティは一瞬にして惨劇と化した。

「この先、本当の戦いが起きる」

退路を断たれた2人に待ち受ける本当の戦いとは…?

 

(ハウス・オブ・ザ・デッド ~スカーレットドーン~ URL:https://hod.sega.jp/

という設定であり、2000年代のいつかに起きた事件を追っていくこととなります。
前作のHOD4・4SPが2003年の事件であり、
本作中のケイトの台詞やケイトがそんなに老けてない点などから
時系列的には4SPと3の間の物語という事になるようです。
……4の時点で世界規模でとんでもない事になってませんでしたっけ?
その割にはあらすじにも記されている通りパーティが催されていたり、
2003年に解体されたとされるAMSが機能していたりと謎も多いです。
その辺りの謎もいつかは明かされるのかもしれません。

主人公のケイトと、前作や2の主人公ジェームズの実弟であるライアン
指令に従い、とあるパーティ会場に潜入して主催者の情報を集めようとしますが
その最中に突如クリーチャーの大群が至る所から現れ
2人は館からの脱出を試みる……というところからストーリーは始まっていきます。

 

ハウスオブザデッド 黒幕たち

クリーチャーで溢れる館から脱出するべく様々な場所を探索していく中で、
ケイトは「ノアの方舟計画」というものが実行に移されつつある事に気付きます。
その計画内容については詳しく語られていませんが、
「世界中にあるものが放たれ(HOD4の核ミサイル?)」、「人類の滅亡」に繋がる計画で
1880年に計画の元となる組織が発足しており、そのメンバーの子孫が
かつての事件を起こしたDr.キュリアンとゴールドマン、そしてソーンハートという人物でした。
ソーンハートはキュリアン邸事件(HOD1)以前から重病を患っており
既に死亡していると考えられていた為か、
AMSエージェントの中でもその存在を知る人物は限られていたようです。
ライアンも彼については知らなかった模様。
館の全体が研究施設のようになっており、ノアの方舟計画に関する資料が見つかった事から
ソーンハートが実は生きている、と2人は考え始めるのでした。

ソーンハートは各ステージ開始前のデモ映像にも登場しており、
杖をついて右脚を引きずるように歩く点などから
HOD3や4、4SPのエンディングに登場した謎の男(通称ミスティックマン)と特徴が一致しています。
また、彼は登場シーンにおいて
『進化とは「人の心そのもの」にあると考える』
『不要な人間には消えてもらう必要がある』
『不治の病から私は生き返った、私は生きることを選択したのだ』
とも語っていました。
ソーンハートがどういった人物で、何を目的としているのか……
色々と想像の余地があるので、いつか彼に関する考察記事も作ってみようと思います。

 

HODScD MOON

館の探索の末、最深部へ至るルートを見つけ出したケイトとライアンは
神殿を思わせるような造りの通路を進み、奥へと向かいました。
その途中にはDr.キュリアンとゴールドマンの石碑もあり、
2人はソーンハートが事件に絡んでいると確信します。

押し寄せる大量のクリーチャーを倒し、遂にたどり着いた最奥部で
ソーンハートは2人を待ち構えていました。
『時は満ちた… 新たな進化で新たな生物が生まれようとしている』
そう言った瞬間、館が崩れ始めるとともに
ソーンハートの生み出したクリーチャー、MOONが目覚めます。

MOONは自身に集まってくるクリーチャーたちを取り込んでゆき、
ライアン達の銃撃を受けながらも最初は頭部だけだった姿から腕が生え、
胴体から脚まで形成され、エネルギー球や衝撃波を放つ能力を得るほどにまで成長します。
更には翼までもが生え、銃器による攻撃が全く効かないと思ったライアンは
近くの塔に上り、最後の抵抗として落ちていた長い鉄パイプを握りしめ
塔から飛び降りてMOONの頭頂部に突き刺しました。
激痛に悶え叫び声を上げてはいるものの倒れる気配のないMOONを見て
ここでチェックメイトか……と諦めるライアンでしたが、
突如雷雲から放たれた雷がMOONに刺さった鉄パイプを貫き
MOONはとうとう動かなくなりました。

『ライアンの勇気にきっとジェームズが手を貸してくれたのよ……』

というケイトの言葉に頷くライアン。
最後まで戦い抜いた2人を夜明けの光が照らし、
ケイトとライアンは崩れ落ちた館を後にするのでした。

 

エンディングに関して

HODScD ソーンハート

HODシリーズはマルチエンディングとなっており、今作にも4つのエンディングが存在します。
が、そのうち3つはソーンハートが

『あらかじめ決められた未来を変えることはできないのだよ……』

と語って画面が暗転し、
「次回のハウスオブザデッドに続く……」
という字幕が出て終わるというもの。

気になるのは、マスターモードを1回以上コンティニューしてクリアした際のEDの
『嫉妬の進化は見届けた 次は傲慢を見届けるとしよう……』
というソーンハートの台詞。
作中にも彼は七つの大罪(傲慢・強欲・嫉妬・憤怒・色欲・暴食・怠惰)を
彼の言う「人の心そのもの」にある進化と関連付けている様子が見られましたし、
ラスボスのMOONも「コノヨノスベテニシットスル」と言っていた事から
次回以降のボスキャラはタロットと七つの大罪を絡めたものになっていくのかな……
という風に予想してます。というかプレイ済みの皆さんもそう思ってるはず。
まだまだ謎も残ってますし、今後の展開が楽しみですよSEGAさん!
しかし次回作は何年後に遊べるようになるんですかね……?

ちなみに、唯一ソーンハートが登場しないエンディングは
マスターモードをノーコンティニューでクリアする事が条件となっており
当然ながら自力で見るのは滅茶苦茶難しいです。
が、HOD4をプレイした人ならニヤリとするところもあるので
シリーズファンの人は是非頑張って自分の力で見届けましょう……!

 

ストーリーを追った後の感想

迷ったら左の法則

十数年待ってて良かった。これに尽きます。
シリーズを追うごとに(特にHOD3以降)シリーズ全体を通した謎も増えてゆき
次はどのようにストーリーが展開していくのか、と毎回気になっていましたが
スカーレットドーンでもこれまでの伏線が一部回収されつつ
新たな謎も浮かび上がって考察の余地が広がったので、
私のようにストーリー考察が好きな人間としては
プレイしていない間もあれこれ想像できて楽しいです。次が本当に楽しみ。

ストーリーに大きく関わらない部分に関しても、製作サイドの拘りが見られました。
過去作に登場していたクリーチャーが再登場していたり、
「迷ったら左の法則ね」「しつこい男はロクな目にあわないな」という台詞など
これまでのシリーズを意識した部分が色々な場面に見られます。
初めてHODシリーズとして今作に触れる人に対してはもちろん、
シリーズファンも意識した要素を取り入れてくれているのはファンとして嬉しい……!
初めての人はこういう所からHODシリーズに興味を持ってもらって、
過去シリーズにも触れていってもらえたらいいな、と思いました。

他に気になった点をいくつか挙げるとしたら、
・シリーズ皆勤賞だったエージェントGが登場していない理由は?
・敵やアイテムとしてMAGICIANが登場していない
・ジェームズはHOD2や4の事件以外でもクリーチャーと戦っていた?
・HOD4の大崩壊の規模は実際にはどれくらいだったのか?
・何故本作は「HOD5」ではなく「Scarlet Dawn」なのか
といった具合に、考えれば考える程出てきます。
アーケードのガンシューティングゲームである以上、
1回のプレイ中に長々と設定について説明する場面を入れるのは難しいでしょうし
細かい部分は今後公式から設定部分を紹介されていくのかもしれません。
過去作を含めた設定資料集とか出るなら買いたい。観賞用・布教用・保存用で3つ。

 

登場キャラクターについて

ライアン・テイラー(1Pキャラ)

HODScD ライアン

今作の1P側キャラであり、シリーズ初登場の人物。
HOD2・HOD4の主人公、ジェームズ・テイラーの実弟です。
HOD4(2003年)時点でのジェームズが38~39歳でしたが、
兄に比べてライアンはかなり若く見えますね。20代後半ぐらい?

AMSエージェントとして活躍する兄に憧れて自身もエージェントとなり
銃器の扱いだけでなく、バギーカーを運転しながら射撃を行えるなど
戦闘におけるスキルが高い、できる男です。
ボスを倒した後の決め台詞のセンスも兄譲りか。
しかし作中の台詞によればクリーチャーとの戦闘経験は乏しい(無い?)様子。
時系列的にはスカーレットドーンは4より未来の話ですが、
ストーリー開始時点ではクリーチャー騒動も鎮静化していたんですかね?

兄ジェームズに言及する場面もちらほらあり、
高ランクを出せた時には「少しは兄貴に追いつけたかな」と言ったりと
本当にジェームズを尊敬していたんだな……と思えました。
だからこそジェームズの死を知った時は深く悲しんだ事でしょう……。

 

ケイト・グリーン(2Pキャラ)

HODScD ケイト

今作の2P側キャラで、前作(HOD4・4SP)でも主人公を務めた女性エージェント。
4稼働当時は「いちいちやかましいオバさんだなwww」と思ったものですが
今作のケイトは落ち着きのある女性です。美女です。赤いドレスが素敵です。
十数年の時を経て自分のストライクゾーンも広がったのでしょうか。
あの時はごめんなさいケイトさん。今では自分も貴女と同い年くらいです……。

4の時点では大挙するクリーチャーに驚いたり、
崩壊した街を見て愕然するなど事件に翻弄される姿が見られましたが、
そうした経験が彼女を強くしたのか、今作では以前のジェームズのように
後輩にあたる(?)ライアンをリードするクールで頼もしい女性となっています。
でも相変わらず下水道は苦手。モゥラーやラットスターも苦手。
そして2P側でラスボス撃破後のランクが高いと
ハイテンションで喜ぶケイトさんの声が聞けます。惚れてまうやろ。

ちなみにケイト、HOD4でジェームズが使っていたPDAの
改良された物(スマホとほぼ同じ)を色々なところで使ってくれます。
無人ヘリを呼んだり、セキュリティを解除したりと用途はさまざま。
ボスの弱点もこの装置のカメラでスキャンして見つけ出すという演出で
これがなかなかカッコ良いので毎回スキップせずに見入ってしまいます。

 

ザコ敵クリーチャー(見覚えのある奴ら)

HODScD クリーチャー

※見た目は「ゾンビ」なのですが、公式の呼称である「クリーチャー」を使わせていただきます

ハウスオブザ「デッド」というタイトルに違わず、
シリーズ中に登場する敵の大半は動く死体を思わせるクリーチャーたちです。
ゾンビものによくある「ゾンビに襲われた人間が感染してゾンビになった」訳ではなく、
作中でケイトが言っているように「そのように作られた」存在であり、
クローンのように全く同じ個体が複数生み出されているという設定(一部除く)。
敵のタイプにも一般的なものや耐久力の高い太ったタイプ、
巧みに武器を使うタイプなど様々な個性があり、
ザコ敵ながらも印象に残りやすいのがこのシリーズにおける魅力とも言えます。

中にはシリーズほぼ全てに登場しているクリーチャーもおり、
全身がミイラ化した細身のクリーチャー「カゲオ」や
下水道などに現れるヘドロに覆われたクリーチャー「エビタン」、
小型クリーチャーの「モゥラー」や「デビロン」等は今作にも登場しています。
カゲオとモゥラーに至ってはVtuberデビューしt……やっぱ止めときましょう

そしてそして。
今作で驚いたのが、初代HODに登場していたクリーチャーの一部が再登場した事です!
公式サイトでも確認できますが、斧を持った敵のシリルや筋肉質でガタイの良いサイモン
素早い小型クリーチャーのルービン&ドレイクコンビや
肥満クリーチャーのベントリー、赤いチェーンソーを持ったサムソンがそうですね。
サムソンに至っては金属板で防御を固めたサムソンJr.なんてのも出てきてます。
肥満クリーチャーで言えば2ならボブ、3ならチャールズといった具合に
今まではシリーズ毎に同じ特徴でも外見が違うようなクリーチャーが登場していたのですが
ここで初代のクリーチャーが登場するのはファンとしてはちょっと嬉しく思いました。
後述のボスクリーチャーにも言える事ですが、
今作で初代HODの敵が再登場したのは何か意味があるのかな?と気になっています……。

 

ザコ敵クリーチャー(初めて会う奴ら)

HODScD パーク&ブルース

ブルース兄貴のインパクトが強すぎる

…というのはさておき、勿論新登場するクリーチャーもたくさんいます。
武器を持たない一般的なクリーチャーだけでも5種類はおり、
多くがパーティー向けの服装をしているのが特徴的。
パーティー客とクリーチャーとを瞬時に見分けにくくするために
ソーンハートが生み出したのでしょうか?

他にはカゲオが服を着たような、これまた細身のスズキ
エビタンよりやや体が大きい紫色のスモーカーなど
お馴染みクリーチャーの上位種も登場しました。
先述のサムソンJr.もそれにあたりますね。
今後の作品でも彼らは登場するのかが気になるところです。

それ以外では飛び跳ねて壁に貼りついたりしながら引っ掻いてくるジャニッシュ
石に鉄パイプを突きさして作ったような棍棒を両手に持つパーク
アクロバティックな動きで手にした刀で斬りかかるマック
そして目が合えばエレキギターを掻き鳴らして激しく迫ってくるブルースなど
個性的な新顔クリーチャーも登場しています。
パークやブルースは新クリーチャーの中でも特に人気がある様子。
自分もブルースは好きなんですよ。敵として出てきた時は話が別ですけども。
チュウニズムとかでマイキャラとして登場したらやり込むかもしれません。

 

CHARIOT

HODScD CHARIOT

初代HODの1面ボス・チャリオットがまさかの再登場。
ロケテの告知ページでコイツの姿を見た時はテンションが上がったものです……。

HODでは主人公たちより先に対峙したAMSエージェントが
捨て身の攻撃で装甲を破壊した部分(という設定)が弱点となっていましたが
今作ではその弱点がありません。弱点を調べても至る所がPROTECTEDだらけ!
どうすれば倒せるんだ、と思いきや
今作では武器庫にあったロケットランチャー改を使って自分で弱点を作り出すんですね。
どの部分の装甲を壊したかで後の展開の難度が変わってきたりと
この部分はホントによく考えられてるなぁと思いました。

HODだと広い部屋で向かい合って攻撃するだけのボス戦だったのが、
今作では広いモニタールームを逃げ回りながら戦う事となります。
歩き方がHODの、ちょっと弱った時の激しい動きをしっかり再現してて感動してました。
ある場面の視点などからHOD3のデス戦を意識したのかな、というところもあったり。
そしてBGMもギターがギャンギャン鳴っててカッコ良いです。
瀕死になったらアーマーをキャストオフして全裸になるのかな……と思いましたが
今作ではそうなる事なく普通に倒れました。安心したような寂しいような。

 

HIGH PRIESTESS

HODScD HIGH PRIESTESS

本作初登場の女教皇(ハイプリーステス)の名を持つBルートボス。
ゲーム中では「PRIESTESS」と名前が表示されますが
公式サイトでは「HIGH PRIESTESS」と表記されているのでこっちが正しいのでしょう。

巨大なタコのような姿をしており、縦に避けたグロテスクな口と触手の先には無数の牙が。
怪獣の唸り声と金切り声を合わせたような不気味な声を発しながら迫ってくる様はまさにホラー。
弱点は目……なんですが、実際に撃つべきところは大体触手です。
レッツゴーアイランドやオーシャンハンターなど
過去のSEGAガンシューにも巨大タコのボスキャラが登場していたからか
ロケテ中にはこのボスを「クラーケン」と呼んでいる方もちらほら見かけました。
サイトの付き方とか、触手の動き方なんかもレッツゴーシリーズのそれと似ており
過去に鍛えられた身としては懐かしく感じています。

 

HOD タコ

こここことか、

 

HOD 触手

こここことかですね(どっちも右が鬼畜)

 

HANGEDMAN

HODScD ハングドマン

チャリオットと同じく初代HOD以来の登場となったボス、ハングドマン
Cルートのボスとなっていますが、道中でもデビロンをけしかけて来たり
頭上から瓦礫を落として飛び去っていくなど出番は多めです。
ロケテストでステージ中に度々出てくるコイツの姿を見て
「まさかアイツが復活した……!?」と高ぶった人、絶対いたはず。

HODでもローガンの目の前で恋人のソフィーを連れ去ったり
逃げ遅れた研究員を高所から落として殺害するなど非情な奴でしたが、
今作でもライアン達が脱出に使おうとしたヘリを投げ飛ばして破壊し
「オ前ラモコウシテヤロウ」と言い放つなど非道ぶりは健在。
こういう細かいところが、HODシリーズファンの事を意識してくれているなぁ、と
嬉しい気持ちになります……。
あと、戦闘中のBGMが他のボスと比べて一番ハウスオブザデッドらしいと感じました。個人的に。

 

HOD ハングドマン

ボス戦では初代と同じデビロンを飛ばす攻撃や飛び回った後の攻撃などに加え
屋上にガソリンを撒いて火をつけ、逃げ場をなくそうとしてくるなど
狡猾さにも磨きがかかっています。
特に飛び回りながらの突進攻撃には苦戦するプレイヤーも多数。
しかしそんな時こそサブウェポンの出番です。
20年前より武器のレベルも進歩した事を身を以て分からせてやりましょう。

 

MOON

HODScD MOON

シリーズ初登場のボスであり、本作のラスボスでもある存在。
最初は頭部のみの姿で、口から酸を吐き出すしかできませんが
群がるクリーチャーを取り込んで徐々に腕や胴体、脚が形成されていき
更にエネルギー球や衝撃波を放つようになるほどの急成長を遂げます。
最終的な姿はこれまでに登場したどのクリーチャーをも凌駕する大きさに。
いくら撃っても倒せず、成長し続ける点はHOD4のワールドを思い出させますね……。

腕を振りかぶって殴る攻撃や水面を走る衝撃波を放つ攻撃、
光の刃を飛ばしてくる攻撃など多彩な技を見せてきますが
いずれも動きが読みやすく対処しやすい(ガンシュー慣れしてる人は特に)からか
「ラスボスが道中のボスよりも楽だった」と感じた方も多かったようです。
自分も初見時はノーダメージで突破できてしまいましたし……。
マスターモードで本気状態のボスと戦える、と思いきやそんな事は無く
むしろ直前のザコ敵ラッシュの方が鬼門とまで言われる始末。
そりゃ嫉妬したくもなる訳です。

名前がMOONだからか自身の能力は月に関係しているらしく、
「ツキヨチカラヲ」「ツキヨ!コタエヨ」と話すことも。
初見時は「月の光を遮るとかして弱体化させて倒すのかなぁ」と思いましたが
最後はライアンの捨て身の攻撃と、自然界の力(落雷)によって倒されました。
……そのうちHOD EX2とかがリリースされて
そっちでは完全体になったコイツと最後まで戦えるようになったりするんですかね?

 

ソーンハート

HODScD ソーンハート

今回の事件の黒幕であり、Dr.キュリアンやゴールドマンとも関わりのあった人物。
外見的な特徴や右脚を引きずって歩く様子などから
HOD3や4などのエンディングに登場したミスティックマンと同一人物の可能性が高いです。
1998年のキュリアン邸事件より前から不治の病を患っており
既に死亡した人物と思われていたようでしたが、
彼曰く「生きることを選択」し、AMSエージェントの前に姿を現しました。

彼の思想についてはあらすじ部分で紹介した通りですが、
仲間であったゴールドマン達とは思想が異なっていたようで
ゴールドマンが「自然界のバランスを元に戻す」事を目的としていたのに対し
ソーンハートは「不要な人間を消し、新しい進化で新しい生命を生み出す」という
あたかも自身が自然界の頂点に立とうとしているような考えが見受けられます。
本作でチャリオットやハングドマン、4SPでマジシャンを蘇らせていたほか、
「次は傲慢を見届けるとしよう」といった台詞などから
まだまだ隠し玉をたくさん持っているのでしょう……。
かつてジェームズが言っていたという「本当の戦い」は
AMSとソーンハートとの戦いへと発展していきそうです。

 

最後に

緋色すもも

自分にとってHODシリーズはガンシューティングにハマるきっかけになったゲームで
ネット上で「LUI」と名乗るようになったのもこのゲームの影響が大きいです。
自分の人生を語る上では欠かす事のできないくらい大きな意味を持つゲームですが、
アーケードのガンシューティングゲームというジャンルは結構マイナーで
音ゲーや対戦ゲームと比べるとあまり盛り上がっていないイメージがありました。

しかし本作はロケテストの時点から連日行列ができるほどの人気を誇っており、
現場に行けなかった自分もTwitterでの報告を見て
「ここまでガンシューが注目されるとは……!」と感動していました。
それだけこのハウスオブザデッドのシリーズが人気だったという事でしょう。
私だけじゃなく、多くの方が何年も待っていたシリーズ最新作なんです。
Youtubeの動画には海外の方までもが『早くプレイしたい』とコメントしているのも見かけました。
ストーリーをしっかり描き、新システムも沢山組み込んで
素晴らしい形でリリースして下さって本当にありがとうございますSEGAさん……!

稼働開始してからも本作の宣伝大使として
作中に登場するクリーチャーを今流行りのVtuberとして起用したり
SEGA主催で企業対抗のハウスオブザデッドペアアタックが開催されたりと
この作品を盛り上げていこうという動きもあって嬉しくなりました。
少し前にはアメリカでも本作が稼働し始めたようですし、
HODシリーズがより広く認知され、多くの人に楽しんでもらえる事を願うばかりです。

 

それではまた。