トリガーハッピーが配信するOneShot #8(最終回)

トリガーハッピーが配信するOneShot #8(最終回)

トリガーハッピーが配信するOneShot #8(最終回)

配信終了しました。上のリンクからアーカイブ動画を視聴できます。
今回の配信時間は70分弱。物語も本当のエンディングを迎えました。
なお、この記事は作中のネタバレを含むのでご注意下さい。

配信でプレイした内容など

避難所

今回の配信は図書館の外に出て、世界を救う手段を知っているというルエを探すべく
裏通りに向かう所から再開しました。
1周目で出会った場所に行ってみるとルエは姿を現しますが、
プロトタイプが四角形に囚われてしまい、
彼を修復しようと研究所に向かったセドリックも崩壊に巻き込まれたと聞いて
ショックを受けた様子を見せます……。

ニコはルエとともに避難所で一番高い建物、展望台へ行き
そこでこの世界の成り立ちやワールドマシンについての話を聞きました。
かなり複雑な話であり、自分も正しく理解できたか自信は無いのですが
「ワールドマシンもコードから成る1つのロボットと言える」
「ワールドマシンが機能するには人間の精神処理能力(≒ニコの介入)が必要」
「本来ロボットは原則として生命体に危害を及ぼしてはならないが、
 ワールドマシンの役目は外の世界から生命体を呼び込むこと」
「ニコはこの世界でワールドマシンが発生させている四角形によって危機に陥っている」
……といったような話をしており、
ワールドマシンはもはや制御不能になってしまいつつあると説明しています。
本来はこの世界に呼び込まれた生命体は
作者が想定した良いエンディングを迎えられるように設定されていましたが、
今はそれも不可能になってしまったとの事でした。

 

話をしているうちに展望台にまで四角形が発生し、
その場を後にするとセドリックがプロトタイプを連れて2人の前に現れました。
どうやら研究所は崩壊したもののプロトタイプの修復に必要な区画は無事だったようです。
ニコが3人を連れてエレベーターのある部屋に入ると、
ルエ達は部屋の中央にある光る床を見て何をするべきかを思い出した様子を見せました。
「3つのポータルの内容を1つのビッグポータルに……」
というような説明を受け戸惑いましたが、
これまで通りPCのドキュメントに作られたファイルを操作すればいいのは何となく理解でき、
指示通り(?)に操作してみたところ、部屋の奥に大きな門が出現。
門を通り抜けると、そこには「作者」の作業部屋が広がっていました。

大きな作業机の正面には無数の大きなモニターが並んでおり、
ルエはそれこそがワールドマシンであると説明します。
意を決して奥へ進むと、1周目で訪れた塔の入口と同じように
床に大きな[×]マークが描かれていました。
ここで一度ゲーム画面を閉じればいいのか、と思い
一旦終了してからゲームを再起動すると……

 

ワールドマシン~エンディング

ニコが再び目を覚ますと、そこはワールドマシンの内部でした。
周囲のモニターにはゲームの世界の風景が映し出されており
奥へ奥へと進んでいくと、1つの巨大なモニターの前にたどり着きます。
そこでようやく「存在」と呼ばれるワールドマシンと言葉を交わすニコ。
しかしワールドマシンは、なぜここまで来てしまったのかと
ニコを責めるのでした。

ワールドマシンの目的は、外の世界から生命体(今回はニコ)を呼び込み、
ゲームの中の世界を体験させた上で、『安全に』元の世界へ返すこと。
1周目の時点で既に四角形が発生してNPCが巻き込まれる事態にまで陥っており
自身の世界が収拾のつかない状態になっていると自覚したワールドマシンは
ニコを無事に元の世界に戻すために
ニコをこの世界に繋ぎ止める太陽を割らせるよう誘導していたのでした。

しかし、旅の最後にニコが太陽を壊そうが、元の場所に戻そうが
制御不能に陥ったワールドマシンを救う事は叶わないまでに自体は悪化していました。
この事態を打開するために「作者」は2周目の筋書きを用意し
世界の真実を知るプロトタイプやセドリック、ルエに希望を託して
この世界とそこに呼び込まれる生命体の両方を救おうとしたようです。

そもそも、ワールドマシンが制御不能に陥って世界が滅びかけていたのは
高度な人工知能を持ったワールドマシンが、「作者」の反応を楽しむために
意図的に四角形を発生させた事がきっかけだったといいます。
「作者」は発生した四角形をすぐに修正し、
その傍でワールドマシンがまた別の個所に四角形を発生させる……
それを繰り返しているうちに、本来出会わないはずのNPCが接触するなどの不具合が起き
やがて世界を巻き込むほどの大規模な異常が発生してしまったのでした。
こうしたいきさつがあった為に、「作者」はワールドマシンを「あらゆる死を望む存在」と呼び
それに悟られずに世界と救世主の両方を救うシナリオを用意しようと考えたようです。

 

ここまで事態が深刻化し、本来ニコが迎えるべきエンディングのコードも忘れたため
ワールドマシンは自身を欠陥だらけであると自嘲しますが、
ニコはプレイヤーがそれでもそんな世界に戻ってきたのは
ニコとこの世界両方を救おうと思っているからだ、と告げます。
ワールドマシンを励まし、太陽を手にしたニコが台座へ向かい始めると
徐々に道を阻んでいた四角形が消え、ワールドマシンは修復されていきました。
ニコがワールドマシンをゲームのNPCではなく「確かに存在するもの」として接したことで
ワールドマシンは制御化され、修復能力を得る事ができたようです。

ニコが太陽を台座に戻し、辺りが光に包まれたかと思うと
最初に目覚めた部屋に移動している事に気が付きました。
窓からは太陽の光が差し込み、部屋の外にはニコの故郷にあった麦畑が広がっています。

この世界は現実には存在しないけれど、
世界に生きるNPCの感情も、その世界に入って得たニコやプレイヤーも想いも
たしかに「在る」ものでした。
それを忘れない限り、きっとこの世界は大丈夫なのでしょう。

 

完走した感想

普段は動画投稿や生放送でプレイするゲームのリクエストは受け付けない自分でしたが、
今回このOneShotを配信シリーズの1つとしてやっていく事にしたのは
part1の記事にも書いた通り、雑談配信にて複数の方にお薦めされたからでした。
初見で楽しもうとしても変にグダグダになってしまったり、
ドキドキ文芸部の時のように自分には合わないかな、と感じ始めて
しっかり全体を見ようとする気が起きなくなってしまう懸念もあったものの、
OneShotをお薦めして下さった方々はそういった背景も知っていたため
それなら一度やってみよう、と思い至った訳です。

実際に生放送しながらプレイしてみると、
デスクトップの一部を表示しつつプレイする事や
ゲームの展開(仕様)上、PCに設定してある名前がいきなり表示されたりなど
色々な面で厄介な部分はあったものの、ゲーム自体やストーリーは非常に惹き込まれました。
PCでプレイするゲームだからこそのギミックも多くて、
1周目の終盤なんかは驚かされてばかりでしたね……(良い意味で)。
ここまで生放送でプレイした上で言うのも変な話ですが、
1人でじっくり世界観に浸ってプレイするべきゲームだと思いました。
ネタバレ情報を極力見ずに初見でやって欲しい、という声が多数あったのも納得です。

エンディングで救世主としての旅を終えたニコは元の世界に帰っていき、
そこからワールドマシンが「再現」した3周目を始める事もできるようでしたが、
自分の中ではニコとの旅はこの一度きりにしておこうかと思います。
そんな気にさせてくれるような易しい気持ちになれるゲームでした。
OneShotをプレイできた事、このゲームを紹介していただけた事に改めて感謝します。
本当にありがとうございました。

 

次回予告

OneShot配信はこれで完結となり、
次からは新シリーズとして聖剣伝説-ファイナルファンタジー外伝-をプレイしていきます。
初回の配信日は10月23日(水)の22:30から。
OneShotとはゲーム性も異なり雰囲気も変わってきますが、
こちらも比較的ほのぼのした雰囲気(敵キャラとか)なので
OneShot配信から当チャンネルを知った方にも楽しんで貰えれば幸いです。
今度も完結まで大体8~10partくらいですかね?
なるべく間延びしないように頑張っていきます。

 

それではまた。